2016年度 第2回 ボランティア養成講座 ~聴いて、行う~

第2回ボランティア養成講座を2016年6月18日(土)に開催いたしました。

講 師:Sr. 林 義子 (援助修道会)

テーマ:「聴く、聴く、聴く・・・・」

 

『いのちの電話』に創設以来かかわってこられたシスター林義子は、その長いご経験から、解決をめざすのではなくただそこにいることの大切さを教えてくださいました。

 

受講者の方々からの感想をいくつか紹介させていただきます。

・ボランティアの深い意味を教えていただき感謝します。人間の存在は、つながることだと思いました。向き合うこと、共にいること、聴くことの素晴らしさと難しさを深く知らされました。

・経済優先の社会環境の中で、犠牲になるのは『人のいのち』。関わりの希薄さが『人のいのち』の重さ、大切さを失うことにつながっている、というお話から『人はひとりでは生きられない』ということを再認識しました。

・ボランティアとして活動する時は、対相手との距離感の取り方が重要になるのではないかと思いました。顔が見えない電話だからこそ本音が話せるというのが『いのちの電話』の魅力のひとつでもある気がします。

・一日誰とも会話をしていないお婆さまからの言葉、「あなたがそこにいることがわかって良かった」とのエピソードが印象的でした。人に寄りそうということは“解決する”ということではなく、“共にある”ことなのだと思いました。

 

皆様からの率直なご意見が多く、身の引き締まる思いです。ボランティア養成講座は、東京カリタスの家と受講者さん、そして講師の先生がともに作り上げていくものです。今後が楽しみです。

 

第3回ボランティア養成講座は、7月16日(土)13:00~です。

2016年度 第1回 ボランティア養成講座 ~聴いて、行う~

1回ボランティア養成講座を20165月21()に開催いたしました。

講 師:阿部 慶太 神父(フランシスコ会)

テーマ:「ともに開かれる」

講 師:小宇佐 敬二 神父(東京カリタスの家常務理事)

テーマ:「東京カリタスの家のボランティアとは」

 

IMG_8272

阿部慶太神父様は、川崎と大阪で在日韓国人のオモニとハルモニへの識字教育のボランティアをなさっていらっしゃいました。

金幸子(キムヘンジャ)さんが、字が読めるようになり、自分の名前に込められた幸せになってほしいという親の想いを知った瞬間に、今まで持っていた親に対する、学校に通わせてもらえなかったという恨み、辛みから開放されたという話が印象的でした。文字を通して、文字を教えることで「ともに開かれる」目に見えない開放が訪れるというボランティア体験をお話くださいました。

新たにボランティアを始める人へ「スタートに遅いと言うことはありません。自分の中にボランティアを通して色々な変化が訪れます。変わることで化学変化が起こるのです。」とメッセージをいただきました。

小宇佐敬二神父様からは、東京カリタスの家のボランティアについて、「キリスト教精神」「カリタス(愛)」「ボランティア」「家族福祉」の4つのテーマでお話がありました。東京カリタスの家のボランティアのあり方は、相手の方をカリタスの家のメンバーとして迎え入れ、互いの関わりのなかにある幸せに向かってともに歩んでいくことです。ぜひ、東京カリタスの家のボランティアとして活動に加わっていただきたいとの呼びかけがありました。

 

また、受講者の方々からの感想をいくつか紹介させていただきます。

・阿部神父様が「面白そうなボランティア」と発言されていて、ボランティアは自己犠牲との認識があったので目からうろこでした。ボランティアを高尚なものと考えすぎていたのかもしれません。

・教会内で奉仕を10年していますが、改めてボランティアの意味、特にキリスト教精神に基づく意味をはっきりと認識できてよかったです。

・具体的なお話と理論の両方があってよかったと思います。また、グループの分かち合いは、自由な雰囲気でよく話すことができました。

・個人的に何をしたらいいか分からず経験がなく、資格もないため月日が経っていきました。今回、この講座のチラシを見つけたことは、神様からのおまねきだと思います。この講座を通して何をしたらいいかも見つけられたらと楽しみにしています。

 

2回ボランティア養成講座は、618日(土)1300~です。

なお、2016年度のボランティア養成講座は始まりましたが、今からでも受け付けております。

お電話03-3943-1726、ファックス03-3946-9156またはメールでお申込み下さい。

 

2016年度 ボランティア養成講座 ~聴いて、行う~

東京カリタスの家のボランティアの基本は「聴く」ことです。時が流れ、ボランティアの顔ぶれが変わろうとも、この基本は揺るぎません。共に歩む道を探るには、まず聴くことです。ですから、ボランティア養成講座には、必ず「傾聴」を組み込むようにしてきました。今年は一歩進めて「聴いて、行う」です。「聴く」と「行う」を連動させて道を拓いた講師の話をお聞き下さい。

 

テーマ:~聴いて、行う~

期 間:5月21日(土)~11日19日(土)

会 場:東京カリタスの家 カトリックセンターホール

時 間:13:00~16:00(12:30から受付を開始します)

参加費:6,000円

定 員:50名

申込方法:お名前、ご住所、電話番号を下記へご連絡下さい。

(電話・FAX・eメールいずれも可)

TEL:03-3943-1726   FAX:03-3946-9156

Mail:v-yosei-koza@tokyo-caritas.org

チラシ   講座申込みFAX用紙

内 容:

  1. 5月21日「ともに開かれる」阿部慶太神父(フランシスコ会)                                           「東京カリタスの家のボランティアとは」小宇佐敬二神父(東京カリタスの家常務理事)
  2. 6月18日「聴く、聴く、聴く……」林義子講師(援助修道会)
  3. 7月16日「DV・虐待が及ぼす影響」中島幸子講師(レジリエンス)
  4. 9月24日「摂食障害~いきづらさからの回復・成長 いいかげんに生きよう」鶴田桃江講師(NABA)
  5. 10月15日「認知症を聴く」竹内弘道講師(目黒区Dカフェ主催)
  6. 11月19日「聴いて、行う」小宇佐敬二神父(東京カリタスの家常務理事)