ボランティア養成講座の4回目は講師にNABAの鶴田桃エさんをお迎えして、9月24日(土)に開かれました。
摂食障害の自助組織であるNABAのメンバーをお迎えして、体験、障害の根っこ、互いの寄り添い、ただただ聞くことの効果などを話していただきました。
講師はクリスチャンではありませんが、講座の始まる前にカテドラルを見学なさり、ピエタ像に大きな感銘を受けたとおっしゃいました。あのように無条件に抱きかかえられることは多くの人々の夢だと思うが、摂食障害者の成長には1人ではなく、よりたくさんの人に受容されることが必要であると‥‥
副題である「いいかげんに生きよう」に表されるように、こうでなければ‥‥と思い詰めることなく、あるがままの自分と仲間を受け入れることが、百の薬に勝る人生の軌道確保になると感じさせられました。
受講生の皆さんの感想を幾つかご紹介します。
*マザーテレサの様に一人一人を大切にし、慈しみ、愛を与える行動が、薬物、アルコール、摂食障害の方々の支援に大切なことと再確認できました。
*お話を伺いながら自分の子育てをいろいろ考え、親子関係の大切さ、いい加減と言うか、手を抜く、休みながらの生活と共に歩む方向を見極めていくことができていたかどうかを反省させられました。
*「決して元に戻る“回復”ではなくて少しずつ成長していけば充分」という言葉の重さを感じました。
今年度の講座は、残るところ2回となりました。次回は、今や誰にとっても他人ごとで済まされない「認知症」を取り上げます。自宅を開放し、認知症カフェを開くという草の根の活動を続けておられる竹内弘道氏をお迎えして、家族、ボランティアに何ができるかを考えてまいります。
ボランティア開発養成室は、来年度の講座の企画に取りかかっています。
この講師の話、このテーマで聞きたいという方は、ご希望をお聞かせ下さい。