2016年度 第3回 ボランティア養成講座 ~聴いて、行う~

第3回ボランティア養成講座を2016年7月16日(土)に開催いたしました。

講 師:中島 幸子 先生 (レジリエンス)

テーマ:「DV・虐待が及ぼす影響」

 

暴力とは、「支配」の問題。どちらかと言えば、親しい中に起こることが多いのです。良い関係とは、1.対等で、2.尊重し合え、3.安心感がある、ものです。暴力の被害にあった人には、小さくても確かな支えが豊富にあることが大切です。

中島先生のレクチャーに、共感の輪が広がり、受講生の発言が活発になりました。

 

受講者の方々からの感想をいくつか紹介させていただきます。

・中島さんの今日の講演から“ほんとうに人を大切にしている”ということ、真剣にそれを考え続けているということがもの凄く伝わって来ました。ありがとうございます。

・トラウマを抱えて生きていくということは、大変な事だと思います。でも、中島さんのパワフルなお話しをきいて、トラウマの中からの成長があるということを実感しました。

・誰でもが暴力的になる可能性を持っている事を意識して、自分も傷つかないように、他者を尊重できるように自分の振る舞いを気にして起こそうと思いました。

・重くて深いテーマを真実にお話し下さり心を打たれました。暴力の原因を表面的にしか理解していませんでした。一部の人の問題ではなく、自分を含めて人間の罪の恐ろしさをあらためて思わされました。お互いに尊重して生きられるようと心から願いました。中島先生の愛の深さが伝わって力をいただきました。心から感謝します。先生と出会った人が、希望を持って自分の人生を大切に生きられるよう祈ります。

 

第4回ボランティア養成講座は、9月24日(土)13:00~です。

第4回目以降の講座をお申込みの方の受講料は3,000円/3回です。

お申込みをお待ちしています。

2016年度 第2回 ボランティア養成講座 ~聴いて、行う~

第2回ボランティア養成講座を2016年6月18日(土)に開催いたしました。

講 師:Sr. 林 義子 (援助修道会)

テーマ:「聴く、聴く、聴く・・・・」

 

『いのちの電話』に創設以来かかわってこられたシスター林義子は、その長いご経験から、解決をめざすのではなくただそこにいることの大切さを教えてくださいました。

 

受講者の方々からの感想をいくつか紹介させていただきます。

・ボランティアの深い意味を教えていただき感謝します。人間の存在は、つながることだと思いました。向き合うこと、共にいること、聴くことの素晴らしさと難しさを深く知らされました。

・経済優先の社会環境の中で、犠牲になるのは『人のいのち』。関わりの希薄さが『人のいのち』の重さ、大切さを失うことにつながっている、というお話から『人はひとりでは生きられない』ということを再認識しました。

・ボランティアとして活動する時は、対相手との距離感の取り方が重要になるのではないかと思いました。顔が見えない電話だからこそ本音が話せるというのが『いのちの電話』の魅力のひとつでもある気がします。

・一日誰とも会話をしていないお婆さまからの言葉、「あなたがそこにいることがわかって良かった」とのエピソードが印象的でした。人に寄りそうということは“解決する”ということではなく、“共にある”ことなのだと思いました。

 

皆様からの率直なご意見が多く、身の引き締まる思いです。ボランティア養成講座は、東京カリタスの家と受講者さん、そして講師の先生がともに作り上げていくものです。今後が楽しみです。

 

第3回ボランティア養成講座は、7月16日(土)13:00~です。

2016年度 第1回 ボランティア養成講座 ~聴いて、行う~

1回ボランティア養成講座を20165月21()に開催いたしました。

講 師:阿部 慶太 神父(フランシスコ会)

テーマ:「ともに開かれる」

講 師:小宇佐 敬二 神父(東京カリタスの家常務理事)

テーマ:「東京カリタスの家のボランティアとは」

 

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阿部慶太神父様は、川崎と大阪で在日韓国人のオモニとハルモニへの識字教育のボランティアをなさっていらっしゃいました。

金幸子(キムヘンジャ)さんが、字が読めるようになり、自分の名前に込められた幸せになってほしいという親の想いを知った瞬間に、今まで持っていた親に対する、学校に通わせてもらえなかったという恨み、辛みから開放されたという話が印象的でした。文字を通して、文字を教えることで「ともに開かれる」目に見えない開放が訪れるというボランティア体験をお話くださいました。

新たにボランティアを始める人へ「スタートに遅いと言うことはありません。自分の中にボランティアを通して色々な変化が訪れます。変わることで化学変化が起こるのです。」とメッセージをいただきました。

小宇佐敬二神父様からは、東京カリタスの家のボランティアについて、「キリスト教精神」「カリタス(愛)」「ボランティア」「家族福祉」の4つのテーマでお話がありました。東京カリタスの家のボランティアのあり方は、相手の方をカリタスの家のメンバーとして迎え入れ、互いの関わりのなかにある幸せに向かってともに歩んでいくことです。ぜひ、東京カリタスの家のボランティアとして活動に加わっていただきたいとの呼びかけがありました。

 

また、受講者の方々からの感想をいくつか紹介させていただきます。

・阿部神父様が「面白そうなボランティア」と発言されていて、ボランティアは自己犠牲との認識があったので目からうろこでした。ボランティアを高尚なものと考えすぎていたのかもしれません。

・教会内で奉仕を10年していますが、改めてボランティアの意味、特にキリスト教精神に基づく意味をはっきりと認識できてよかったです。

・具体的なお話と理論の両方があってよかったと思います。また、グループの分かち合いは、自由な雰囲気でよく話すことができました。

・個人的に何をしたらいいか分からず経験がなく、資格もないため月日が経っていきました。今回、この講座のチラシを見つけたことは、神様からのおまねきだと思います。この講座を通して何をしたらいいかも見つけられたらと楽しみにしています。

 

2回ボランティア養成講座は、618日(土)1300~です。

なお、2016年度のボランティア養成講座は始まりましたが、今からでも受け付けております。

お電話03-3943-1726、ファックス03-3946-9156またはメールでお申込み下さい。