2017年度ボランティア養成講座”聴いて行う”第4回「神と他人と自分に耳を傾けて人々に喜んで仕えるには?」 丸屋真也先生

ボランティア養成講座第4回を2017年7月29日(土)に開催致しました。

講 師:丸屋真也先生

テーマ:「神と他人と自分に耳を傾けて人々に喜んで仕えるには?」

 

今回のボランティア養成講座では、臨床心理学者であり、牧師さんでいらっしゃる丸屋真也さんに「神と自分と他人に耳を傾けて人々につかえるには?」というテーマで話していただきました。

 

丸屋写真

 

私にとっては「今まで意識することがなかった自分の内面を気づかせて貰えた」講座となりました。まず「聴くことの重要さ」を「神に、自分に、他人に」と分けて話されました。神さまは、私たち一人一人の思いを愛を持って聴いて下さるので、私達も他の人の話は神様が私たちにして下さると同じに愛を持って聴くことが大切ということですが、実はその私達がどれほど自分を知っているかということです。

今回私が最も印象に残ったのは「自分に聞くことの重要さ」ということでした。「セルフトーク」という言葉をご存知の方がどれほどいらっしゃるかわかりませんが、私には初めて聴く言葉で今回最も残ったことです。私達は人の話を聴いているとき、自分の頭の中で言語化できない会話を沢山しているそうです。例えば話を聴きながら、「言われていることがもうひとつ分からないな、でもこんなこと聞いては悪いかな?」なんて会話が頭の中で繰り広げられているのです。言われてみればそうですね。でも今までそんなことは考えてもみませんでした。自分の頭の中の会話、すなわち「セルフトーク」に耳を傾けると、自分の内側を知ることができ、自分の考え方の偏りに気づける。そして間違った解釈をしている時は自分をメンテナンスできるということです。私も話をしていて、相手のことを「彼女は決して自分の考えを曲げないから、話し合いは無理」と思う時があります。でも自分のセルフトークを分析してみると、自分も変わる必要があることがわかります。そんなことを気づかせてもらえた有意義な講座でした。
次回ボランティア養成講座は下記のとおりです。

 

日 時:2017年9月9日(土)13:00~16:00

講 師:副田 一朗 (NPO法人市川ガンバの会 代表)

テーマ: 恐れずに一歩を踏み出そう

 

2017年度ボランティア養成講座”聴いて行う”第3回「出会った方の心に寄り添うために」 峯妙子先生

ボランティア養成講座第3回を2017年7月8日(土)に開催致しました。

 

講師:峯妙子先生 イエスのカリタス修道女会

テーマ:「出会った方の心に寄り添うために」

 

ボランティア養成講座第3回は、イエスのカリタス修道女会、スモールクワイアーの指揮者、シスター峯の「出会った方の心に寄り添いたい」でした。東北の被災地でのボランティア(コンサート)を通して体験されたこと、感じられたことを、間に歌を挟みながら、写真と共にお話下さいました。シスター方の「私達のできることで何か力になりたい、私達はいつも心を一つに祈っていることを伝えたい」という思いが、多くの被災者の支えとなったばかりか、反対にシスター方の感動や励ましになったことをお聴きしました。

 

「あなたは愛されるために生まれた」という歌から話は始まり、間に歌われた「土の器」の歌詞「欠けだらけの私、ヒビだらけの私、こんな私でさえも主はそのままで愛していて下さる。だから今、主の愛にこたえたい、私を用いて下さい。私にしかできないことが必ずあるから」これこそボランティアをする者の原点です。「願い続けること、何もしなければ何も始まらない、自分のできることから始めよう、挨拶一つでもボランティアです」というシスターは言われました。そして「いのち」の歌で講座は終了しました。

 

私達にもできるボランティア「寄り添うこと」の意味を教えられた講座でした。

 

養成講座3-2

次回ボランティア養成講座は、下記のとおりです。

日 時:2017年7月29日(土)13:00~16:00

講 師:丸屋真也先生 IFM(家族・結婚研究所)代表

テーマ:「神と他人と自分に耳を傾けて人々に喜んで仕えるには?」

2017年度ボランティア養成講座 ”聴いて行う” 第2回 「五感に敏感になる」 小林展子先生

ボランティア養成講座第2回を2017年6月17日(土)に開催致しました。

講 師:小林展子先生(ポンティキュラス心理研究所代表/心理学博士)

テーマ:「五感に敏感になる」

 

2017年度ボランティア講座第2回はボンティキュラス心理研究所の小林展子先生に来て頂きました。カリタスの家では何度もお願いしている好評の先生です。

今年度の講座テーマは「聴いて行う」ですが、先生の今回のテーマは「五感に敏感になる」です。さてこの先生のテーマがどのように「聴いて行う」に繫がるのでしょうか?「聴いて行う」というのは私達カリタスの家のボランティアが相談者の話を聴いて、解決できなくても、相談者にとって良い方向に共に歩んでいくことです。そのためには相談者の特性を知り、また自分の特性を知ることが大切です。特性を知るためには、実は五感が大切な役目を持っているのです。

「人は五感を通して世界を体験し、情報を収集し、状況についての自分なりの理解を作る」と先生は言われます。五感とは視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚です。あなたは誰かと話すとき、自分の目で見えることに注意が行きがちですか?話している人の声や声の調子、周りの音などに注意が向きますか?体全体や部分的に感じる感覚や感情に反応しますか?これはそれぞれ、視覚、聴覚、触覚の特性で、人それぞれ自分の優位の感覚は異なるのです。

相談を受けるとき、互いの違いを知り、理解することが大切です。視覚優位の人は反応が早く見た目に関心を持つ。聴覚優位の人は相手の話す言葉や声の調子に敏感。触覚優位の人は物事がどうなのかを感じようとするので反応も遅く、相手の話を消化する十分な時間が必要とのことです。

目をつむって講師の話を聴いた時、自分の優位な感覚に気づかされるという面白い体験をしました。

養成講座第2回

次回ボランティア養成講座は下記のとおりです。

日 時:2017年7月8日(土)13:00~16:00

講 師:峯妙子先生(イエスのカリタス修道女会)

テーマ:「出会った方の心に寄り添うために」