2016年第6回ボランティア養成講座 ~聴いて、行う~

〔2016年第6回ボランティア養成講座〕

テーマ 聴いて、行う

講師  小宇佐敬二神父

 

11月19日(土)に開かれたボランティア養成講座の第6回目は、当公益財団法人の小宇佐敬二常務理事による「聴いて、行う」というテーマのお話でした。

 

「山上の説教」の結びから「聴いて行う」ことを説き、「『小さな者』でありながら『神様の愛する子』であることを生きる」ということが「山上の説教」の基本的なテーマで、互いの小ささや弱さを受け入れ、共感しあい、共に生きるということを実践し、育てられていく所に東京カリタスの家のボランティア像があるという内容でした。

その後、東京カリタスの家の四つの部門と賛助会からの紹介がありました。

 

第6回養成講座

 

下記は、受講生の当日の感想です。

*幸せの原点、ボランティアの深い意味を教えられ、いつも気づきを与えられ、力と喜びをいただきました。

*家族への奉仕を終えた主婦の方にこの講座をおすすめしたいと思います。

*講座は何度受けてもよろしいのですか。カテドラルへの道のりが近くに感じる最終になりました。

*いろいろな悩みを持つ人に対する接し方を学びました。

 

2016年の講座を感謝をもって閉じることといたします。

参加して下さった受講生の皆様、講師の方々に厚く御礼を申し上げます。

 

2017年のボランティア養成講座のお知らせは、来年春になります。

2016年 第5回 ボランティア養成講座  ~認知症を聴く~

講師  竹内弘道氏(目黒区Dカフェ主催)

テーマ 認知症を聴く

ボランティア養成講座の5回目は講師に竹内弘道氏をお迎えして、10月15日(土)に開かれました。

 

竹内弘道先生

 

珍しい秋晴れとなった一日、竹内氏の介護体験に始まり、柔軟な発想、Dカフェ立ち上げの経緯、そこで得たもの、守りたいポリシーなどを終始歯切れ良く語っていただき、その率直な語り口は受講生の心に大きく響くものとなりました。

認知症は適切な対応をすれば怖くないものであること、活動は自由な草の根のものであること、当事者、家族、ボランティア、専門家、福祉担当者などが気軽に集まって交流する場が必要なこと、過剰な使命感はかえって邪魔になることもあるなど、新鮮な知見に驚かされました。

下記は、受講生の当日の感想です。

*認知症についてのネガティブな不安感が払拭されました。

*「私は当事者」として参加するというのは、すばらしい。

*Dカフェのコンセプトは自分でできることは自分でやる。気を揉んだり、世話を焼きながらな家族に大事な視点です。

*過激な使命感を持たないことが大事というご意見を新鮮に感じました。

*4つのDのDカフェ。行ってみたい。
Daredemo  District(地域) Democracy(民主的) Dementia

 

ボランティア開発養成室は、来年度の講座の企画に取りかかっています。

この講師の話、このテーマで聞きたいというご希望がある方は、ご連絡の程お願い致します。

 

第6回ボランティア養成講座は、11月19日(土)13:00~です。

2016年度 第4回 ボランティア養成講座 ~摂食障害~ 生きづらさからの回復・成長 いいかげんに生きよう 

ボランティア養成講座の4回目は講師にNABAの鶴田桃エさんをお迎えして、9月24日(土)に開かれました。

摂食障害の自助組織であるNABAのメンバーをお迎えして、体験、障害の根っこ、互いの寄り添い、ただただ聞くことの効果などを話していただきました。

講師はクリスチャンではありませんが、講座の始まる前にカテドラルを見学なさり、ピエタ像に大きな感銘を受けたとおっしゃいました。あのように無条件に抱きかかえられることは多くの人々の夢だと思うが、摂食障害者の成長には1人ではなく、よりたくさんの人に受容されることが必要であると‥‥

副題である「いいかげんに生きよう」に表されるように、こうでなければ‥‥と思い詰めることなく、あるがままの自分と仲間を受け入れることが、百の薬に勝る人生の軌道確保になると感じさせられました。

 

受講生の皆さんの感想を幾つかご紹介します。

*マザーテレサの様に一人一人を大切にし、慈しみ、愛を与える行動が、薬物、アルコール、摂食障害の方々の支援に大切なことと再確認できました。

*お話を伺いながら自分の子育てをいろいろ考え、親子関係の大切さ、いい加減と言うか、手を抜く、休みながらの生活と共に歩む方向を見極めていくことができていたかどうかを反省させられました。

*「決して元に戻る“回復”ではなくて少しずつ成長していけば充分」という言葉の重さを感じました。

 

今年度の講座は、残るところ2回となりました。次回は、今や誰にとっても他人ごとで済まされない「認知症」を取り上げます。自宅を開放し、認知症カフェを開くという草の根の活動を続けておられる竹内弘道氏をお迎えして、家族、ボランティアに何ができるかを考えてまいります。

 

ボランティア開発養成室は、来年度の講座の企画に取りかかっています。

この講師の話、このテーマで聞きたいという方は、ご希望をお聞かせ下さい。