2019年度第4回ボランティア養成講座 ボランティアとして病のひとたちの自己再生に寄り添うとは ~がん患者と家族に寄り添う活動から~

7月20日(土)第4回ボランティア養成講座が開かれました。

今回は秋山正子講師です。

「マギーズ東京」(豊洲)の共同代表理事センター長「暮らしの保健室」(新宿区戸山)所長

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お話の内容は

・2011年、新宿区戸山ハイツ商店街に「暮らしの保健室」を開設されました。その機能は、相談窓口、居場所、交流の場、学びの場、連携の場、育成の場となっています。スタッフは一人の看護師と地域ボランティアで構成されています。ボランティアが不安を抱えた訪問者の話を忍耐強く聴くことで、訪問者はいつでも受け入れてもらえるいう安心感を得ます。やがて介護保険に繋ぐというプロセスに寄り添います。

・2015年4月「マギーズ東京」病院と家の中間にある第二の我が家を設立しました。

【マギーズが大切にしていること】

*自分の気持ちや思いに気づける

*自分に立ち戻り、自分の人生で何が大切か、を考えられる場所

*「抱えている課題がどんなに大きくても、「自分なりに課題を軽減できる」と思えるようになる

*心の中にあることを出せる:話せる空間+友人のように聴く看護師や心理士の存在

英国のエジンバラセンター長のお話として、「聴くということは、1・2・3と心で数え、言葉を飲み込み20秒待ちなさい。マギーズの空間は沈黙を恐れなくても良い環境なのです。」を紹介されました。二つの施設のうち、「暮らしの保健室」ボランティアの活動が重要な役割を果たしています。一方、がん患者を対象としている「マギーズ東京」は有資格者が対応し、活動希望者は研修があり、面談に寄って決定されています。

グループ毎の発表の場面

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養成講座第4回写真3

【参加者からの声】

・秋山正子様の活動の原動力は何処からくるのでしょうか?

・“Daring, Sharing, Caring”

―いろいろな色の個性を生かして、歩み続ける勇気を奮って、分かち合いながら、ケア―

をさらに詳しくお聞きしたいと要望がありました。

 

 

 

2019年度第3回ボランティア養成講座の報告

第3回ボランティア養成講座 

今回のボランティア養成講座は、上智大学総合人間科学部心理学科名誉教授の荻野美佐子先生から、「ボランティアとして発達障害のひとに寄り添うとは」~ 子どもの発達支援活動から ~というテーマでお話を伺いました。

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発達障害のひとに寄り添うこととは…?

言葉では簡単ですが、実際に行うのはなかなか難しいことです。

荻野先生は「まず理解することから始めましょう」ということを、優しい口調で、だけど一貫して伝えてくださったように思います。

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荻野先生のプレゼンテーション資料に、みなさん真剣にご覧になっていました。

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先生のお話の後、実際に発達障害のあるひとの行動とその背景にある特性について皆さんで考えるグループワークを行いました。

皆さん、3回目のグループワークなので、随分と慣れてきたご様子でした。

各グループそれぞれに、ご自分の体験も踏まえながら、ディスカッションが大いに盛り上がっていました。

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その後、グループごとにディスカッション内容を発表していただきました。

先生は一つ一つのお話しに丁寧に答えてくださり、受講生の方々の体験が深まったように思います。

この講座が、発達障害という実は身近にあるけどなかなか目に見えにくい障害について、理解するきっかけになったのではないでしょうか。

2019年度第2回ボランティア養成講座の報告

第2回ボランティア養成講座 

「ボランティアとして子どもたちに寄り添うとは」
~ 子ども食堂の活動から ~

2019年度第2回ボランティア養成講座

 今回の講座は、高円寺・子ども食堂代表の石川千明氏による「ボランティアとして子どもたちに寄り添うとは~子ども食堂の活動から~」でした。会場は「子ども食堂」を実施しているカトリック高円寺教会の聖堂地下で行われました。

 石川氏によると、子ども食堂の開設は2016年5月。開設動機は、6人に1人の子どもが家庭の事情などで食事が十分とれていない現実を知り、この活動を始めたとのこと。開設にあたっての苦労話からはじまり現在の活動状況まで、具体的に語られました。現在、毎月第1・3土曜日12:00から14:00まで実施。今はひとり暮らしの高齢者も含め、さまざまな子どもたちが集い、地域に密着しながら活動されている姿が披露されました。
 さらに受講者にとって印象的だったのは、石川氏(80歳)のこの活動における熱意と活力でもあったようです。