2017年度ボランティア養成講座”聴いて行う”第5回「恐れずに一歩を踏み出そう」 副田一朗先生

講師  副田一朗先生 NPO法人市川ガンバの会 代表

テーマ 恐れずに一歩を踏み出そう

 

9月9日のボランティア養成講座は「恐れずに一歩を踏み出そう」というテーマで、ホームレス支援の市川ガンバの会の副田一朗理事長の話を聴きました。

副田さんは元牧師で、以前は九州の教会で司牧をされていましたが、その教会は昼間は信徒で賑わうが、夜から朝にかけては数人のホームレスの方の宿となっていたそうです。朝になり「さあ、お祈りが始まるから教会を出て下さい」と言いながらきれいに着飾った信徒を招き、汚い身なりの人を教会から追い出す、というあり方に非常に心が痛んでいたそうです。それからおにぎりを配るなどの支援活動が始まり、その後千葉の市川の教会に赴任されたのです。礼拝の説教で時々ホームレスの方の話をしていたら、信徒の中から「話だけでなく、支援をしなくてもいいのか」という声が出始め、まず教会からおにぎりを配る活動が始まり、市川市民や行政を巻き込む大きな組織になっていったのです。今回は活動内容ではなく、ボランティアを通して感じられたことや得たことなど、心の部分を話して頂きました。

 副田

 

体験談を通して感動する話が次々と語られましたが、話の要点をまとめてみました。

*人と関わることには大変な困難が付きまとうが、人との関わりは喜びや得ることの方が多い。

*関心や問いを持った時が行動を起こすチャンスである。

*ボランティアは仲間作りの楽しさがあり、仲間はでき、広がっていくもの

*一人ではなく、いろんな機関との関係つくりの必要性、でもそれには大きな責任が伴い、お互いの信頼と支えあいが大切。

でも副田さんが最も言いたかったことは「人間はかかわりの中で生き、力を貰い、生きる意味が分かる」ということと、「夢を持ち続けるボランティア、夢を持ち、必要な努力の上にこそ実現が待っている」ということだったと思います。

 

次回ボランティア養成講座は、下記のとおりです。

日 時:2017年10月7日(土)13:00~16:00

講 師:東孝博先生 篠崎医院豊科診療所所長・精神科医

東京カリタスの家 スーパーバイザー

テーマ:「こころの病を持った人への添え木」