2017年度ボランティア養成講座 ”聴いて行う” 第2回 「五感に敏感になる」 小林展子先生

ボランティア養成講座第2回を2017年6月17日(土)に開催致しました。

講 師:小林展子先生(ポンティキュラス心理研究所代表/心理学博士)

テーマ:「五感に敏感になる」

 

2017年度ボランティア講座第2回はボンティキュラス心理研究所の小林展子先生に来て頂きました。カリタスの家では何度もお願いしている好評の先生です。

今年度の講座テーマは「聴いて行う」ですが、先生の今回のテーマは「五感に敏感になる」です。さてこの先生のテーマがどのように「聴いて行う」に繫がるのでしょうか?「聴いて行う」というのは私達カリタスの家のボランティアが相談者の話を聴いて、解決できなくても、相談者にとって良い方向に共に歩んでいくことです。そのためには相談者の特性を知り、また自分の特性を知ることが大切です。特性を知るためには、実は五感が大切な役目を持っているのです。

「人は五感を通して世界を体験し、情報を収集し、状況についての自分なりの理解を作る」と先生は言われます。五感とは視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚です。あなたは誰かと話すとき、自分の目で見えることに注意が行きがちですか?話している人の声や声の調子、周りの音などに注意が向きますか?体全体や部分的に感じる感覚や感情に反応しますか?これはそれぞれ、視覚、聴覚、触覚の特性で、人それぞれ自分の優位の感覚は異なるのです。

相談を受けるとき、互いの違いを知り、理解することが大切です。視覚優位の人は反応が早く見た目に関心を持つ。聴覚優位の人は相手の話す言葉や声の調子に敏感。触覚優位の人は物事がどうなのかを感じようとするので反応も遅く、相手の話を消化する十分な時間が必要とのことです。

目をつむって講師の話を聴いた時、自分の優位な感覚に気づかされるという面白い体験をしました。

養成講座第2回

次回ボランティア養成講座は下記のとおりです。

日 時:2017年7月8日(土)13:00~16:00

講 師:峯妙子先生(イエスのカリタス修道女会)

テーマ:「出会った方の心に寄り添うために」